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グループ横断のDX戦略を加速/東急

「東急線アプリ」をリニューアルし、利便性を高めた

 東急(株)は29日、グループ横断型のDX推進組織「Urban Hacks(アーバンハックス)」において、グループ3社のスマートフォンアプリをリニューアルし、サービスの提供を開始したと発表した。

 同社が2021年7月に設立した「Urban Hacks」は、デジタルサービス・プロダクトの内製開発を担う特別チーム。グループ各社が展開するデジタルツールの刷新や、各事業のデジタル共通基盤の構築に取り組むと共に、利用者からニーズや行動データを収集。さらなるコンテンツ開発に生かすことで、東急線沿線を中心としたまちの利便性の向上や、顧客の囲い込みを図ることが目的。

 設立と共にIT人材の募集をスタート。外部から専門人材30人を迎え、一気通貫で内製開発する体制が整ったことから、グループ各社と連携して「東急線アプリ」「東急カードアプリ」「東急ホテルズアプリ」の3つのアプリケーションのリニューアルに着手。今回リリースした。

 そのうち「東急線アプリ」では、ユーザーがスムーズに情報把握ができるようにトップページを変更。東急バス(株)のバスルートおよびバスの混雑状況など電車以外の情報を強化したほか、プッシュ通知を詳細化するなど新たな機能を追加し、利用体験の大幅な改善を図った。

 同日会見した同社デジタルプラットフォームURBAN HACKS VPoEプロジェクトオーナーの宮澤秀右氏は、「今年、東急グループは創立100周年を迎える。これまでの100年間は鉄道事業を中心にリアルサービスを展開してきたが、次の100年間は“リアルとデジタルの融合”がカギになる。デジタル領域からグループ各社が提供するサービスの品質向上、新たな体験価値の創出を図り、次の100年目に向けてグループをさらに成長させていきたい」等と語った。


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