不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

都心5区ビル空室率、7ヵ月ぶりに低下

 三幸エステート(株)は13日、2022年9月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および、全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は4.70%(前月比0.03ポイント低下)と、わずかではあるものの7ヵ月ぶりに低下した。オフィス戦略の見直しに伴う部分解約により現空床が生じた一方、築浅ビルを中心に空室床の消化が進み、空室率は小幅な動きにとどまっている。潜在空室率(貸付総面積に対する募集面積の割合)は7.76%(同0.02ポイント低下)と、前月からほぼ横ばいだった。

 1坪当たりの募集賃料は2万7,870円(同40円増)と、6ヵ月ぶりでわずかに上昇。空室を抱えるビルを中心に、テナント誘致を目的とした条件緩和が広がっており、募集賃料の低下傾向が続いている。24・25年に竣工予定の建築中ビルで募集が開始され、募集面積は74万2,974坪(同6万462坪増)と70万坪を超えた。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.8%(同変動なし)、札幌市1.4%(同0.1ポイント上昇)、仙台市3.8%(同変動なし)、名古屋市5.2%(同0.2ポイント上昇)、大阪市4.1%(同変動なし)、福岡市2.8%(同変動なし)。


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら