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「nexus構想」、実証実験を加速/東急

「nexus構想」が目指す姿の概念図

 東急(株)、(株)シグマクシス・ホールディングスはこのほど、多摩田園都市エリアにおける新たなまちづくり「nexus(ネクサス)構想」の取り組みとして、6つのサステナブルテーマに沿った各種実証実験を順次開始すると発表した。

 同構想は、多様な企業・行政(バディ)と連携し、郊外生活者のニーズを基に、職・住・遊・学が近接・融合した「Walkable Neighborhood(歩きたくなるまち)」の創出を目指すプロジェクト。2022年1月に同構想を発表してから、「nexusチャレンジパーク早野」(川崎市麻生区)をはじめとした実証実験拠点の開設、バディとのネットワークの拡大など、同構想実装の土台作りとなる活動を行なってきた。

 今後は、東急田園都市線「あざみ野」駅周辺から「nexusチャレンジパーク早野」周辺までの「広域あざみ野エリア」において、同構想が掲げる6つのサステナブルテーマである「農と食」「ウェルネス」「モビリティ」「エネルギー」「資源循環」「教育」に関わるさまざまなサービスの実証実験に取り組んでいく。

 その初弾として10月14~16日の3日間、「すすき野団地」(横浜市青葉区)周辺で「ウェルネス」をテーマにしたイベントを開催。シニア世代を対象に、健康管理アプリを用いた健康相談、スマートフォンやスマートウォッチによる健康管理や見守りサービス、各種デバイスを活用したオンラインコミュニケーションといったウェルネスサービスの体験機会を提供した。同イベントを通じて、生活者の健康促進への興味関心・ニーズを把握し、サービス実装に向けた検証を継続的に行なう予定。

 このほか、学校法人桐蔭学園と連携した再生可能エネルギーの活用実験や、IoTによる次世代型農業の支援、家庭ごみの資源循環など、さまざまな実証実験を実施していく計画。


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