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地所H、木に関する取り組みで玉川学園と協定

協定書を交わした三菱地所ホーム(株)社長の加藤博文氏(左)と玉川学園理事長の小原芳明氏(右)

 三菱地所ホーム(株)は19日、学校法人玉川学園(東京都町田市)と「『木』を媒介とした取り組みに関する協定」を締結したと発表した。

 同社が打ち出した木造木質化推進プラットフォーム「KIDZUKI」と、玉川学園が運営する木の輪を広げるプラットフォーム「Tamagawa Mokurin Project」(以下、Mokurin)を連携させ、双方の活動を協力・推進していくことを目的としている。

 「KIDZUKI」は、事業者、行政や教育機関、クリエイター、木と身近に過ごす生活者などが参加するプラットフォーム。木を媒介としてさまざまな課題についてディスカッションを行ない、協力してソリューションを見出していく。
 一方、Mokurinは、地球環境保全に貢献できる人材育成を目指したプロジェクト。キャンパス(61.2万平方メートル)で伐採した木材を低温乾燥させる装置や、木材を炭にして土に還すマイナスカーボンを目指す実験など、木に対する親しみや理解を深める取り組みを進めている。

 両者で、(1)木を素材とした、ものづくり、(2)森林や木に関する理解を深めるための学校教育や教育プログラム、(3)木を使ったソリューション、(4)SDGsや環境課題に対する取り組み、(5)両者間の協議に基づき必要性を認めた取り組みに関することについて連携・協力していく。

 協業プロジェクト第1弾では、横浜市栄区で木製プロダクトを活用した地域のにぎわい創出に取り組む。玉川大学は、芸術学部のスタッフとゼミ生が企画・制作を推進。KIDZUKI は材の提供と開発サポートを行なう。協働してフィールドワークを行ない、まちづくりの視点から新たな木の可能性を探るきっかけを生んでいく。


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