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千葉・八千代に大規模物流施設/プロロジス

「プロロジスパーク八千代1」外観

 プロロジスは4日、「プロロジスパーク八千代1」(千葉県八千代市)が竣工したと発表した。

 国道16号から約2km、大成建設(株)が手掛ける宅地開発事業地「八千代もえぎ野」に造成された「もえぎ野複合業務地区」内に立地。自動車で20分圏内には20万人以上が居住しており、周辺には複数の住宅地がある。京成本線「勝田台」駅、東葉高速鉄道「東洋勝田台」駅へはバスでアクセスできる。

 敷地面積約6万9,300平方メートル、鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上5階建て。延床面積は16万1,219.36平方メートル。ダブルランプウェイを備え、各階のトラックバースに45ftコンテナセミトレーラー・21mフルトレーラーのアクセスが可能。基準階は約2万6,000平方メートル。1階は2万8,000平方メートル、床荷重を2.0t/平方メートルで、飲料や食品流通冷凍冷蔵庫の対応も可能とした。

 入居企業のワーカー向けの共用施設として、最上階にカフェテリアや休憩スペースを配置。カフェテリアには24時間営業の売店が開業予定で、併設の厨房で調理するできたて弁当を提供する計画。無料Wi-Fiと有線放送も導入。休憩スペースのほか、テレワークに適したテーブル席、打ち合わせブース、貸会議室も用意。ドライバーの休憩室も整備している。

 良好な地盤に立地し、ハザードマップにおいても地震時の液状化や大雨による浸水が想定されていないエリアにあることから、同社では、この施設を千葉エリアの災害対応拠点施設として位置づける。地下には非常用発電機の燃料オイルタンクを設置。停電時には防災センターや入居企業の事務所エリアなど主要機能へ最大約7日分の電力供給を行なう。また緊急地震速報、衛星電話を導入、井水浄化設備を設置し、節水時にもトイレ用水を確保することで、事業継続をサポート。災害発生時には周辺で運営するプロロジスパークの稼働継続を支援する役割も担う。

 総事業費は約280億円。大手食品卸企業や大手貨物輸送会社などとすでに賃貸借契約を締結しており、竣工時点で4~5割が契約済み。

各階のトラックバースの間口は11mスパンを採用。4tトラックなら1スパンに3台の着車が可能だという
5階にはカフェテリア(写真)や休憩スペース、ワークスペース等を用意


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