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ジャカルタで58階建てオフィス竣工/森ビル

「JAKARTA MORI TOWER」外観

 森ビル(株)は21日、インドネシア共和国・ジャカルタで開発していたオフィスビル「JAKARTA MORI TOWER」が竣工したと発表した。同社が東南アジアで開発事業を手掛けるのは初めて。

 ジャカルタ最大のビジネス街の中心部、目抜き通り・スディルマン通り沿いのスマンギ交差点近くに立地。敷地面積約8,088平方メートル。鉄筋コンクリート造ほか地上58階建て、高さは約266m。延床面積約19万平方メートル。オフィス総貸室面積は約8万8,700平方メートルで、基準階貸室面積はジャカルタ最大規模となる約2,300平方メートル。横幅83m、奥行き18.5m、天井高3.0mの無柱空間を確保する。空調は1フロアを30~33ゾーンに分割した可変風量システムを導入。セキュリティゲートには顔認証機能を実装するなど、オフィス専有部入り口まですべての動線の非接触化を実現した。水害対策として、オフィスロビーを敷地から1.3mかさ上げ。防波堤も設置し、ビル内への雨水流入を防止。電気室、発電機室、熱源機械室を地上階に設け、ビル設備への被害低減を図る。

 同エリアはジャカルタのビジネス中心地である一方、週末には歩行者天国が開催され市民でにぎわうことから、13・14階はレストランフロアとした。

 なお、空気環境の改善を目的とした高性能空調フィルターの実装等が評価され、人々の健康やウェルネスに建物が及ぼす影響に着目した「WELL(WELL Building Standard)」の予備認証を獲得済み。今後、インドネシア初となる「WELL Core Gold」を獲得する予定。また、ビル全体のエネルギー効率の高さが評価され、東南アジア特有の熱帯・亜熱帯気候に適したグリーンビルディングの認証プログラムである「Green Mark」(シンガポールの建築建設局が認定)の予備認証も取得済み。竣工後にも最高ランクのプラチナ認証を取得する予定となっている。


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