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遊休地を活用したカフェ型エリマネ拠点/地所レジ

「MONNAKA COFFEE」外観

 三菱地所レジデンス(株)は再開発区域内の同社所有遊休地を活用したカフェ型エリアマネジメント拠点「MONNAKA COFFEE(モンナカコーヒー)」(東京都江東区)の30日のオープンに先立ち、店舗を報道陣に公開した。

 東京メトロ東西線・都営大江戸線「門前仲町」駅徒歩2分に立地。敷地面積約115平方メートル、2階建て、延床面積約83平方メートル。現在、周辺エリアの再開発に向けて準備組合が動き始めている段階で、同社初の取り組みとして、工事着手までの期間を活用したエリアマネジメント活動を計画した。

 地域住民や門前仲町に新たに移り住む人々、来街者がまちの魅力に触れ、交流の拠点となるカフェを設置。アプリを活用した新しいスタイルのカフェ運営を手掛ける(株)biplaneの協力のもと運営し、両社が連携した地域団体や商店街と連携した情報発信やテラスを活用したイベントの開催などを予定する。新しいまちへの期待感を醸成し、まちのにぎわいを創出するとともに、将来的には地域住民が中心となって再開発後にも持続するエリアマネジメント体制の構築を目指す。

 建物は多摩産の木材を活用し、木を基調とした温かみのあるデザインを採用。環境への配慮等、SDGs達成に寄与すべく、ユニットごとに分解でき、移築可能な木コンテナを活用した。家具やキッチン内の什器・設備等は閉店したカフェのリユース品を一部採用している。店内入口に近い壁面には門前仲町エリアのマップを設置し、最新の地域のイベントや店舗の情報地を発信。またアプリやSNSも活用した情報発信も積極的に行なっていく。

 同社街開発第一事業部長の石田 洋氏は「事業化前の案件では初めての試み。ここを拠点にしてエリア情報を積極的に発信し、イベントを行なうことで、住民の方々とまちをつなげて地域のにぎわい創出を目指したい。地域特性を踏まえた地域住民とのコミュニティ形成、エリアの魅力向上は、グループがかかげるまちづくりの重要な要素。今回のような取り組みを今後も積極的に手掛けていきたい」などと抱負を述べた。

biplane初の試みとして、店内でコーヒーを焙煎。アルコールも提供する
壁面には門前仲町エリアの情報を発信するマップを設置


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