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23区初、4階建て「木造マンション」/三井H

建築中の「(仮称)MOCXION 四谷信濃町」外観
天井には高性能屋根断熱パネルを採用し、断熱性を高めた

 三井ホーム(株)は2日、木造賃貸マンション「(仮称)MOCXION(モクシオン) 四谷信濃町」(東京都新宿区、総戸数16戸)の構造見学会を開催した。

 モクシオンは、高い断熱性、省エネ性、耐久性、耐震性、耐火性、遮音性を備える、同社設計・施工の木造マンションブランドで、2021年11月に初弾の「MOCXION INAGI」(東京都稲城市、総戸数51戸)を竣工した。「四谷信濃町」は、東京23区内、都市型タイプでは初の物件。

 地下鉄丸の内線「四谷三丁目」駅から徒歩7分、JR中央線「信濃町」駅から徒歩8分。敷地面積262.45平方メートル、延床面積593.58平方メートル、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の地上4階建て。耐火構造。所有者は個人オーナー企業。当初、オーナーは鉄筋コンクリート造のマンションを想定していたが、同社がモクシオンを提案したところ、コンセプトに共感して木造での建築を選択したという。

 1階壁の一部は強度を高めるため二重に。ホールダウン金物で補強している。また、各所で躯体とは切り離した自立壁を設けることで遮音性を高めた。床には、同社オリジナルの高性能床遮音システム「Mute(ミュート)」、天井には、高性能屋根断熱パネル「ダブルシールドパネル(DSP)」を採用。BELS認証のZEH-M Oriented、住宅性能表示における劣化対策等級3を取得する予定。
 また、災害への備えとして、太陽光発電システム(9.8kW)や蓄電池(3.5kWh)も搭載している。

 住戸は1DKの間取りを中心に、1K・1LDKも用意した。専有面積は21.66~31.52平方メートル。入居者募集開始時期や賃料は未定。

 竣工は23年5月中旬、入居開始は同月下旬の予定。

 なお、稲城の竣工以降、同社へのモクシオンへの反響は高まっており、首都圏を中心に、全国の主要都市で複数プロジェクトが進んでいるという。

完成後の外観イメージ


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