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オフィス面積縮小理由、「コスト削減」は減少傾向

 (株)ザイマックス不動産総合研究所は15日、「大都市圏オフィス需要調査2022秋」の需要動向編を発表した。ザイマックスグループが管理運営するオフィスビルに入居するテナント、法人向けサテライトオフィス「ZXY」契約先、(株)ザイマックスインフォニスタの取引先の計4万7,115件を対象に、10月18~30日に調査した。有効回答数は1,566件。

 過去1年間のオフィス面積の変化について聞いたところ、「拡張した」は5.4%、「変化なし」が85.6%、「縮小した」が7.6%となった。面積拡張の理由は、「人数増」(56.0%)が最多で、以下「採用強化」(40.5%)、「快適性アップ」(39.3%)、「会議室不足」(39.3%)の順。
 面積縮小の理由は「テレワークにより必要面積が減る」(61.3%)、「コスト削減」(47.1%)、「オフィススペース効率化」(46.2%)となった。「コスト削減」はコロナ禍発生以降6割近くを占めていたが、今回は約47%にまで下がり、「オフィススペース効率化」に肉薄した。

 全社員がオフィスに出社した場合の出社率を100%として「現在の平均的な出社率(実態)」と「コロナ禍収束後の出社率(意向)」を聞いたところ、実態では「100%出社(完全出社)」が20.0%、「出社率40%未満」(全社員が平均して週2日出社する程度)が23.0%に。平均値は66.7%だった。

 コロナ禍収束後の意向については、「100%」が25.3%に増加している。残り(テレワーク実施意向あり)は74.7%。出社率(意向)の平均値は69.6%。


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