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バイオフィリックデザインの物流施設、海老名に

「三井不動産ロジスティクスパーク海老名南」外観イメージ

 三井不動産(株)は20日、「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)海老名南」の起工式を挙行したと発表した。着工は2023年1月10日。

 計画地は、圏央道「寒川北」ICから約4.2km、東名自動車道「厚木」ICから約5.2km。東名と圏央道の結節点となる海老名エリアに位置する。敷地面積約1万8,110平方メートル、鉄骨造地上4階建て、総延床面積約3万7,470平方メートル。

 約3,000平方メートルの既存の樹木や緑地空間を保全し、ここにつながる屋外テラスと1階ラウンジを一体設計。自然とのつながりが感じられることで疲労感やストレスを低減し、創造性や生産性、幸福度が上昇すると注目されている「Biophilic Design(バイオフィリックデザイン)」を採用。ワーカーのリラックス効果や生産性向上につなげることを目指す。同デザインの採用は、MFLPでは初。

 自然との一体感をより高めるために、1階ラウンジには自然界の音空間を再現する(株)JVCケンウッドの「KooNe」(ハイレゾ空間音響デザインソリューション)等を導入するほか、ウォールグリーンと自然素材系家具を設置。さら共用部エントランスには自律神経を整える100%天然のエッセンシャルオイルを使ったアロマディフューザーを配置する。こうした取り組みによりワーカーの快適さを追求、満足度の向上と人材確保にも貢献。その他無人売店の設置やラウンジへのWi-Fi導入、女性トイレへのOiTr(オイテル(株)が展開する個室トイレに生理用ナプキンを常備し無料で提供するサービス)等の導入も検討しており、ワークプレイスとしての利便性およびジェンダー平等を追求した労働環境を整備する。

 環境配慮の面では、最高ランクの「ZEB」認証、およびDBJ Green Building認証の取得を予定しているほか、MFLP初の試みとして、太陽光パネルによる余剰電力を有効活用可能な蓄電池付き超高速EV充電器を導入、さらなる脱炭素施策を推進していく。

 なお、日本ロジテム(株)が1棟で使用することが決定している。竣工は24年3月末。

屋外テラスイメージ


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