不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

不動産女性塾、元看護師の建築士・戸倉蓉子氏が講演

「不動産業界が少しでも明るくなるよう皆さまとともに盛り上げていきたい」と挨拶した北澤塾長
セミナーには全国から多数の会員が出席した

 不動産業に携わる女性経営者や実務経験者を中心に組織する(一社)不動産女性塾(塾長:北澤商事(株)代表取締役会長・北澤艶子氏)は26日、明治記念館(東京都港区)でセミナーを開催した。

 冒頭、北澤塾長は「不動産女性塾を立ち上げて5年。現在は、東北や大阪方面でも活動の場を広げ、親睦を深めながら互いの成長を目指して切磋琢磨している。『今のままでいい』と思ったら進歩がない。私は常に、好奇心や探求心を持ちながら、不動産業界を少しでも明るくしたいと思い、活動に取り組んでいる。これからも皆さまとともに業界を盛り上げていきたい」と挨拶。

 セミナーでは、元看護師から一級建築士の資格を取得し、2000年に設計デザイン事務所を立ち上げた、(株)ドムスデザイン代表取締役の戸倉蓉子氏が講演。看護師を辞め、建築とインテリアを学ぶため単身イタリアへ留学した際の話を交えながら、デザインの効用や自分自身の人生を輝かせる生き方のヒントなどを伝授した。

 同氏は、イタリアでのまち歩きから「人間が主役となる空間づくり」の発想を得て、賃貸マンションやクリニックのデザインに採用。カフェや温泉スパ、レストラン、健康診断前の宿泊施設などを備えたクリニックは常に満床で、健康レベルの向上にも貢献しているという。
 「看護師時代も今も『人を元気にしたい』という思いは変わらず持ち続けている」という同氏。「“決断”には勇気が必要だが、決断して行動しないと未来は変わらない。過去の“決断”を悔い悩み、誰かのせいにすることなく、自分を信じてチャレンジし続けていただきたい」と、参加者にエールを送った。


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら