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過去最高の業績/三菱地所3月期3Q

 三菱地所(株)は9日、2023年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。

 当期(22年4月1日~12月31日)は、営業収益9,063億2,400万円(前年同期比0.2%増)、営業利益2,000億1,200万円(同16.1%増)、経常利益1,830億400万円(同21.4%増)、当期純利益1,028億900万円(同18.0%増)と、大幅増益。すべての項目において3四半期時点の過去最高業績となった。

 主力のコマーシャル不動産事業は、営業収益が5,160億3,700万円(同8.9%減)、営業利益は1,219億1,300万円(同15.0%減)となった。オフィスビルは、丸の内の空室率が3.62%(前四半期末比0.80ポイント低下)と改善するなど、わずかながら改善傾向で推移している。また、商業施設・アウトレットモール・ホテルについてはコロナ禍での落ち込みから回復しており、全体の大幅増益に寄与した。

 住宅事業については、営業収益2,003億7,400万円(前年同期比6.4%減)、営業利益101億3,700万円(同23.3%増)。分譲マンションは売上計上戸数が696戸(同48.5%減)と前年同期から半減したころから、営業収益は547億5,900万円(同42.6%減)となった。ランドバンクの減少によるもので、住宅セグメントの当面の利益の中心は賃貸住宅等にシフトしていく。

 海外事業は営業収益1,216億9,400万円(同64.5%増)、営業利益691億7,800万円(同138.7%増)と大幅増となった。

 通期業績については、営業収益1兆3,930億円、営業利益2,910億円、経常利益2,670億円、当期純利益1,650億円を見込む。


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