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新宿のギャラリー、3年間で1,000戸を販売

ギャラリーの接客スペース。商談はすべてPCモニターを介してペーパーレスで行なう
70平方メートルのコンセプトルーム
100平方メートルのコンセプトルーム

 野村不動産(株)は20日、18日にオープンした「プラウドギャラリー新宿」(東京都新宿区)を報道陣に公開した。

 同施設は、同社が本社を置く「新宿野村ビル」の35階1フロア(延床面積約400坪)を使った新築分譲マンションの販売拠点。従来、池袋にあったギャラリーを集約移転したもので、2つのコンセプトルーム(70平方メートル台3LDK、100平方メートル台1LDK)と22の接客ブースを設置する、同社のプラウドギャラリーでは最大規模となる。

 本社のお膝元のギャラリーという性格から、マンション購入検討者だけでなく、取引先等 にも公開することを想定したレイアウトを採用。単なる販売拠点に 留まらないスペースとして、他のギャラリーにはないプレゼンテーションスペース「LABO ZONE」を設けると共に、プロジェクションマッピングやバーチャル音声案内、タッチモニター、VR等を活用。同社のマンションブランド「プラウド」のコンセプト、製販管一体のメリット、可変間取りの体感、アフターサービスの紹介などを、顧客自ら操作しながら理解してもらえるようにしている。物件販売担当者が働くオフィスも併設。ガラス張りで働く社員の顔が見える「オープンオフィス」として、同社のものづくりへや販売への姿勢をアピールする。

 また、内装材やインテリアに国産材や再生材を多用するなど、施設全体で環境負荷低減や健康への配慮に取り組み、世界的な基準で健康・安全性を評価する国際認証「WELL Health-Safety Rating」を、国内のマンションギャラリーとして初めて取得した。

 コンセプトルームは、70平方メートル台が坪単価400万円台前後、100平方メートル台が600万円台前後を想定した造り。販売拠点を集約することでモデルルーム開設コストを削減し、人員効率を高めることで販売経費を抑え、そのコストを商品に反映。玄関電子錠、フィオレストーンキッチン天板、キッチン自動水栓、調光機能・ミストサウナ付きユニットバスなどを標準採用するなどしている。

 開設期間は3年間で、東京城西エリアの物件を中心に14物件約1,000戸を販売していく予定。初弾は「プラウド阿佐谷南二丁目」(東京都杉並区、総戸数47戸)と「プラウド王子神谷」(東京都北区、総戸数79戸)。前者は坪600万円前後、後者は坪400万円前後での販売を予定している。

「LABO ZONE」アフターサービスや商品づくりのこだわりを音声とモニターで解説するコーナー
マンション大規模修繕の長周期化やエネルギーシステムのデジタル展示
自由にキッチンレイアウトを変えられる同社標準の「ミライフル」の展示。3面スクリーンを用いて、間取りの変化を疑似体験する


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