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奏の杜で大規模防災訓練、4年ぶりリアルで開催

下水チェッカー試験の様子。マンションの24階の共用施設トイレから確認用の個体等を流し、汚水管の破損の有無を確認した
AED体験会では、AEDの装着や心臓マッサージを訓練

 三菱地所レジデンス(株)と三菱地所コミュニティ(株)は12日、「津田沼奏の杜(かなでのもり)」(千葉県習志野市)エリアで防災訓練を実施した。

 エリアマネジメント組織である(一社)奏の杜パートナーズとの共同開催。コロナ禍ではオンラインを活用して取り組んできたが、今回は4年ぶりにリアルでの開催。三菱地所グループが分譲・管理した物件のほか、他社分譲物件、戸建てを含め約2,300世帯が対象。安否確認と、その集計訓練に続き、下水が流れるかどうかを確認する下水チェッカー試験を実施。通水状況をZoomで中継した。

 続いて奏の杜公園にて、AED体験会、水消火器消火体験、バルコニー避難パーテーション蹴破り訓練といった体験型訓練を多数実施。マンホールトイレ組み立て訓練では、公園の物置に備えられたマンホールトイレを取り出し、箱の開封、組み立てまで実施。また布担架に実際に人を乗せて運ぶ移動訓練、防災井戸からの給水体験なども行なった。
 また、被災生活が長引く場合に特に重要となる「情報」をテーマにしたワークショップも実施した。

 訓練には習志野市長の宮本泰介氏も駆けつけ、「このエリアはまちびらきから10年目を迎えた。4年ぶりのリアルの訓練開催とのことで、ぜひお互いの顔を確認しながら訓練に臨んでいただきたい。顔を知っているのと知らないとでは、災害時の安心感が違う」と語った。

ベランダのパーテーションの蹴破り体験の様子


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