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旧宮川町歌舞練場をメタバース空間で再現

メタバース空間に再現された旧歌舞練場(ホール内部)

 NTT都市開発(株)とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(株)は、仮装空間プラットフォーム「DOOR」を使い、2022年に解体した旧宮川町歌舞練場(以下、旧歌舞練場)をメタバース空間に再現。28日より一般公開を開始した。

 旧歌舞練場は、1916年に京都五花街の一つである宮川町に建てられたもので、同社が取り組む「元新道小学校跡地活用計画」の一部として22年に建替工事に着手した。今回、宮川町の歴史・文化を保存すると共に新たな文化発信・交流スペースの創出を目指し、メタバース空間に旧歌舞練場の一部を再現した。

 三次元計測技術を用いて、現存中に旧歌舞練場全館を計測・収集した3D点群データを活用。天井の高さや舞台の大きさを当時と変わらない高精細な3Dデータとして再現している。再現された空間内では、参加者がアバターとなって自由に移動し、音声会話・テキストチャット等により交流することができる。
 空間内では、参加者が楽しめる映像コンテンツとして、解体前に歌舞練場で360度カメラにより撮影した「第71回京おどり」のアーカイブ映像や、芸舞妓さんの稽古映像なども用意している。

 今回の取り組みは、宮川町歌舞練場の竣工後にリアルとバーチャルを融合しながら花街文化を発展させるためのツールづくりのスタート、と位置付けられている。

お稽古風景等も360度動画で順次公開していく


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