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火力発電所を取得、バイオマス専門へ/大和ハ

「響灘火力発電所」外観

 大和ハウス工業(株)は17日、「(株)響灘火力発電所」の経営権を取得し、2023年1月26日付でグループ会社化したと発表。

 同社は「第7次中期経営計画」において、“カーボンニュートラルの実現”をテーマとしており、その一環として再生可能エネルギー供給量の拡大を掲げている。26年度に累計1,550MW以上、30年度に累計2,500MW以上の再エネ供給施設を自社運営することを目指す中で、今回、自社運営施設を拡大を目的に、響灘火力発電所を取得した。

 同発電所は、19年に運転を開始。石炭70%とバイオマス30%を燃料とする混焼により、経済性と環境負荷低減に寄与すると共に、地域電力の安定供給にも貢献してきた。定格出力は11万2,000kW。大和ハウス工業は、カーボンニュートラルの観点からバイオマス専焼化に取り組むため、同発電所の運営会社を子会社化した。

 今後は、既存設備(微粉炭機、集塵装置、ボイラーなど)の改造や、燃料貯蔵設備・燃料搬送設備などの増設改造を行ない、年間のCO2排出量を約45万t削減。再生可能エネルギーの課題である間欠性(自然条件により日ごと・時間ごとに安定した出力を維持できない特性)のない安定的なベース電源として、26年4月の運転開始を目指す。


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