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過去最高業績に/三井不23年3月期

 三井不動産(株)は10日、2023年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(22年4月1日~23年3月31日)は売上高2兆2,691億300万円(前期比8.0%増)、営業利益3,054億500万円(同24.7%増)、経常利益2,653億5,800万円(同18.0%増)、当期純利益1,969億9,800万円(同11.3%増)となった。

 賃貸事業の売上高は7,543億600万円(同12.8%増)、営業利益1,491億5,300万円(同14.7%増)。米国のオフィス「50ハドソンヤード」で収益・利益が拡大したほか、既存商業施設の回復等が寄与。セグメントの売上高・営業利益ともに過去最高を更新した。

 期末の空室率はオフィス・商業施設全体で4.3%(同1.3ポイント上昇)、首都圏オフィスは3.8%(同0.6ポイント上昇)、地方圏オフィスは2.8%(同0.9ポイント低下)となった。

 分譲事業は売上高6,406億6,200万円(同0.4%減)、営業利益1,457億1,100万円(同5.0%上昇)。国内住宅分譲は、マンションが売上高2,356億3,800万円(同14.0%増)、売上戸数3,196戸(同12戸減)。戸建てが売上高348億9,200万円(同9.3%減)、売上戸数420戸(同87戸)を計上した。

 期末時点のマンションの契約戸数は4,256戸で、完成在庫は55戸。次期計上予定戸数は3,350戸に対する契約達成率は77.5%となった。

 マネジメント事業は売上高4,459億2,400万円(同3.8%増)、営業利益633億8,300万円(同10.7%増)となり、過去最高を更新した。プロパティマネジメントは貸し駐車場(リパーク)の稼働率向上などで増収増益。仲介・アセットマネジメント等については、プロジェクトマネジメントフィーの増加等で増収したが、個人向け仲介での経費増によりわずかに減益となった。

 次期(24年3月期)は、売上高2兆3,000億円、営業利益3,300億円、経常利益2,450億円、当期純利益2,100億円を見込む。


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