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出社増によりビルのエネルギーコスト上昇

 (株)ザイマックス不動産総合研究所は18日、「オフィスビルエネルギー消費量およびコスト調査」の結果を発表した。同社グループが運営する首都圏の一般的な賃貸オフィスビルのうち、有効なデータを得られた約100棟を対象に、エネルギー消費量・単価・コストの推移について調査したもの。調査期間は2009年4月~22年12月。

 22年のエネルギー消費量は、1平方メートル・月当たり115.5MJ(前年同期比2.6%上昇)となった。新型コロナの流行で、20年4月頃から広まった来館者数や出社人数の制限は継続しているものの、出社は緩やかに増加している状況が反映された。

 エネルギー単価は1MJ当たり2.65円(同0.84円上昇)となり、調査開始から最高値となった。世界的なエネルギー価格の高騰が主な要因だと考えられる。

 1ヵ月・1平方メートル当たりのエネルギーコストは、298.7円(同96.4円上昇)と増加。エネルギー単価の急上昇がコスト増につながったとみている。


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