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東急不、神宮前交差点角に2つ目の商業施設

建設中の「東急プラザ原宿『ハラカド』」

 東急不動産(株)は30日、同社と東京地下鉄(株)が出資する神六再開発(株)を通じて開発を進めてきた商業施設名称を「東急プラザ原宿『ハラカド』」(東京都渋谷区)とすると発表した。同時に、神宮前交差点を挟み対面する商業施設「東急プラザ表参道原宿」を「東急プラザ表参道『オモカド』」に改称。両者が連携して神宮前周辺の魅力向上を図る。

 同施設は、旧オリンピアアネックスビルの再開発(神宮前六丁目地区第一種市街地再開発)。敷地面積約3,000平方メートル。建物は鉄骨造地上9階地下3階建て、延床面積は約1万9,900平方メートル。2024年春に開業予定。

 時代を代表するクリエイターが集い共創し、この場所にしかない消費体験や文化を生み出してきた神宮前エリアの歴史文化を継承。クリエイターが集い新たな文化を発信し、さまざまな人を呼び寄せ、次の文化を共創するという循環を目指す施設とする。入居者間の共創・発信の核となるコミュニティ「ハラカド町内会」を組織し、アート、飲食、出版など各分野のクリエイターが参加。自らイベントやコンテンツを企画して発信していく。クリエイターたちが個性を生かして各フロアをプロデュース。新たな文化を生み出す場としていく。

 また、地下1階には、高円寺の銭湯「小杉湯」が、クリエイターたちのコミュニティの場であった「銭湯」を開業する。広さは約60坪。サウナ等は設けず、一般の公衆浴場と同等の料金設定を予定している。

 建物外観をガラスファサードとすることで、季節ごとに移りゆくまち並みや空、人、緑など、「まち」の姿をガラス面に映し込む。また、7階には対面の「東急プラザ表参道『オモカド』」同様、ふんだんに緑化することで、神宮前表参道沿いの緑との連続性を持たせる。

「ハラカド」建設地からみた「東急プラザ表参道『オモカド』」。同施設の5階にもカフェ・ラウンジ、ショップ、イベントスペース、ポップアップストア、ワークプレイスなど多様な機能を持つ共創フロア「LOCUL」が23年夏オープン。「ハラカド」と連携してクリエイターコミュニティを盛り上げる


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