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プロロジス、東京・辰巳で都市型物流施設

「プロロジスアーバン東京辰巳1」外観。ドイツの業務用スーパー「メトロ」の建物を購入、物流施設へと用途変換した
倉庫は全館空調付きで、衣料品・食料品の保管に対応

 プロロジスは8日、都市型物流施設「プロロジスアーバン東京辰巳1」(東京都江東区)のメディア向け内覧会を開催した。

 「プロロジスアーバン」は、東京・ロンドン・ニューヨーク・パリ等の人口集積都市で展開する都市型物流施設ブランド。ラストワンマイル配送だけでなく、大規模オフィス、医療機器・精密機器の緊急配送、R&Dラボ、ショールーム、音響・映像スタジオなど多用途で活用できるのが特徴。

 「プロロジスアーバン東京辰巳1」は、同ブランドとしては6弾目。首都高速9号深川線「枝川」ICより約1.5km、首都高速湾岸線「新木場」ICより約2.2km、JR京葉線「潮見」駅より徒歩10分に立地。敷地面積約5,848平方メートル、延床面積約8,258平方メートル、鉄骨造地上3階建て。ドイツの業務用スーパー「メトロ」の店舗兼配送拠点だった建物をプロロジスが取得、従前の仕様をできる限り生かしながら、都市型物流施設としてコンバージョンした。

 1・2階は倉庫および事務所区画で構成。1階は梁下有効高4.5m、1平方メートル当たり床荷重2.0t、2階は有効高4.25m、床荷重0.29t。専有トラックバース2台、入荷用エレベーター2基を備える。2階の一部には排水設備を設け、セントラルキッチンやプロセスセンターとしての利用に対応した。3階は倉庫および荷捌き場(屋外)で、有効高2.9m、床荷重0.4t。従前の冷蔵・冷凍室エリアを残し、テナントに提供する。各階の倉庫は全館空調付きで、衣料品・食料品の保管も可能。屋上には周辺エリアでは希少な約60台分の駐車場を設けた。

 改修工事は、1階が2023年8月末、2・3階が同年11月末に竣工予定。すでにリーシングを開始しており、ラストワンマイル配送会社、工場など、多数の企業から引き合いがあるという。

 同日会見した同社代表取締役会長兼CEOの山田御酒氏は「同ブランドの施設はマルチユースが特徴で、配送拠点に加えて、オフィスとしての活用も可能だ。造作費用を含めても、都心でオフィスビルを借りるより格段に安く営業拠点を開設できると好評だ。また、大手ファッションブランドの工房、YouTuberの配信スタジオ等、当社が想定していなかったニーズも確認できている。今後も東京23区を中心に供給を拡大してきたい」等と語った。

3階の冷蔵室・冷凍室エリア。従前の所有者であるメトロが数年前に設置したもので、まだ新しく、そのまま生かすことにした
屋上駐車場は周辺では希少な約60台分を完備


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