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ALFALINK初弾「相模原」満床で全体竣工

「GLP ALFALINK相模原」外観。中央の円形のものは各施設と接続している共用施設棟

 日本GLP(株)は8日、「GLP ALFALINK相模原2」(相模原市中央区)の竣工式を実施。これに伴い物流施設4棟と共用棟で構成される「GLP ALFALINK相模原」(同)が全体竣工となった。

 「GLP ALFALINK相模原2」は圏央道「相模原愛川」ICから約4.3kmに立地。敷地面積3万8,751.93平方メートル、プレキャストコンクリート造地上6階建てで、延床面積は9万470.59平方メートル。ALFALINKでは初となる置き配バースを導入している。従業員の不在時にも荷物の積み下ろしができるスペースを確保することで、荷受け・荷待ち時間の短縮につなげる。これによりトラック待機問題の解消、輸送コストの削減、効率化を図り、2024年問題の解消にもつなげる。休憩室にはオンラインミーティングの際に使用できるワークブースも備えた。

 7社の入居が決まっており、竣工時満床を実現した。

 「GLP ALFALINK相模原」は、総敷地面積約30万平方メートル、総延床面積約68万平方メートル。「Open Hub」「Integrated Chain」「Shared Solution」をコンセプトに、最先端の設備やサービスを提供すると共に、ビジネス共創や地域との共生に向けた取り組みも進められている。これまでに1,500億円以上を投資したという。 

 同社代表取締役社長の帖佐義之氏は、「ALFALINKシリーズの初弾となる相模原が全棟竣工を迎えた。しかも全棟満床でこの時を迎えられたことに万感の思いである」と述べた上で、「3つのコンセプトの中で、特に『Open Hub』が重要ではないかと考え、地域に施設を開き、さらにそれまで同じ施設に入居していても交流することのなかったカスタマー(入居企業)同士のコミュニケーション創出を後押ししていった。その結果、今ではカスタマー同士、地域とカスタマーなど、われわれが想像していなかった展開となり、新たなコミュニティが形成されている」と、施設がもたらす効果について語った。

 稼働開始以来、地域コミュニティ形成に向けては、カスタマー、パートナー企業、自治会などと協業し、さまざまな取り組みを実施。交流イベントの開催のほか、小学生の社会科見学なども積極的に受け入れてきた。

 共用棟のカフェテリアやフットサル等が楽しめるマルチコートには老若男女が日々訪れており、「物流施設としての機能にとどまらず、教育、スポーツ振興など、さまざまな形に展開できると考えている」(帖佐氏)という。教育への展開例として帖佐氏は、「例えば交通安全の教育など、学校ではテキストやビデオを活用しての実施となるが、ここなら10tトラックを走らせて内輪差を自身の目で確認してもらうことも可能だ。それが交通教育、命の大切さの理解につながるのでは。このように、アイディア次第で無限大に活用していけると考えている」と語った。

「GLP ALFALINK相模原2」の各フロアに設けられた置き配バース。スタッフがいなくてもドライバーがパスワードを入力してシャッターを開け、荷物の積み下ろしをすることができる
竣工式当日にも社会科見学に訪れた小学生の姿がみられた


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