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本来のあるべき姿を再構築/HEAD研が総会

総会の様子

 (一社)HEAD研究会は22日、芝浦工業大学豊洲キャンパス(東京都江東区)で総会を開催。2022年度事業報告、収支決算を審議・承認し、23年度事業計画・予算について報告した。

 22年7月、松永安光氏に代わり新理事長に松村秀一氏(早稲田大学理工学術院上級研究員)が就任。新体制となり、23年度からの2年間を「第2フェイズ」のスタート期間とし、本来あるべき形を再構築していく。「コロナ禍で会員が集まる機会がなくなったが、当協会は本来、法人や研究者、学生がフラットに集って研究を行ない、その成果を世に発信する役割を持っている。これからの2年間は、会員が集まる“場”をつくり、活動や研究内容を積極的に発信していきたい」(松村氏)と話した。

 具体的な活動として、年2回の各TF(タスクフォース)が集結するイベントを開催。また、TF・学生の交流の場として、新事務所に機材の揃った「HEADスタジオ」をオープンし、各TFの活動内容の発信を後押しする。リアルタイムで発信した後は、YouTubeの「HEADチャンネル」で全国に広く発信していく。

 国際化TFは、「木の国際化」をメインテーマに、日本の地域の現状を正しく把握するとともに、海外の状況を視野に入れることで、より発展的な議論と提案を行なっていく。国外の専門家を招くウェビナーとは別に、国内の専門家を対面で招き、木造建築デザインの話題を取り扱うセミナーを開催する予定。基本有償とするが、開催場所を大学構内等とし、学生には無償で参加してもらえるような形式にする考え。
 不動産マネジメントTFは、「地域と福祉」を年間テーマに設定。地域活性に関わる不動産・賃貸管理の事例や、住まいと福祉に関する事例共有を行なう。不動産業界以外のゲストスピーカーを招き、同一業界の専門的な意見だけでなく、他業界の研究なども共有することで視野を広げていく。9月と3月に、会員および会員外も参加可能なシンポジウムを開催する予定。


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