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東京・人形町で都市型商業施設第3弾/三菱地所

「エムズクロス人形町」外観
「エムズクロス人形町」の「ハシゴ楼」エントランス

 三菱地所(株)は、都市型商業施設「M’s CROSS(エムズクロス)人形町」(東京都中央区)の飲食ゾーン「ハシゴ楼」を6日に開業する。3日、報道陣に内部を公開した。

 同施設は、東京メトロ日比谷線・浅草線「人形町」駅より徒歩1分に立地。人形町交差点に面し視認性に優れる。敷地面積約281平方メートル、延床面積約1,980平方メートル、鉄骨造地上10階建て。「エムズクロス」シリーズとしては、「表参道」「神宮前」に次ぐ3棟目となる。

 ハシゴ楼は1~5階に位置し、全18店舗で構成。日替わりでクラフトビールを提供する「スタンドクレイジークラフトビア」、長崎ちゃんぽんと町中華の名店「中華獅子林 人形町」、有名ガイドブックに3年連続掲載の「すし 其一」など、商業施設初出店の店舗を多数誘致した。会計は完全キャッシュレス対応。

 19年に開発プロジェクトが始動したが、コロナ禍を受けて計画を変更。疲弊した飲食店の支援を目的に、同社がテナントの要望を踏まえ内装・造作工事を手掛け、出店コストの圧縮を図った。賃料も固定ではなく、店舗の売上に合わせて支払ってもらう歩合制を採用している。
 また、開業後のテナント支援策として、「ハシゴラリー」を開催。各フロアの店舗で1,000円以上の利用した来店客に「ハシゴチケット」を提供。各フロアでチケットの色が異なっており、2色で食事券200円×2枚、3色でオリジナル扇子等をプレゼントする。

 人形町商店街協同組合理事長の柴川 賢氏は「従前は長らくシャッターの閉まった施設となっていたが、今回素敵な商業施設となり嬉しく思う。人形町は新型コロナウイルスの5類移行を機に観光客が戻りつつあり、当施設の開業を機にまちのさらなる発展に期待したい」等と述べた。

 同施設の開発を担当した三菱地所の河 賢男氏は「開業後も地域イベントへの出店を呼び掛けるなどして、各テナントさまの認知度向上、来場者獲得を継続的に支援していく。1ヵ月で1万2,000~3,000人、年間約15万人の来場を目指す」等と語った。

「ハシゴ楼」内観。ワンフロアに複数店舗が集積する「横丁スタイル」
全国各地の人気店や新進気鋭店などさまざまな店舗を誘致した


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