森トラスト(株)は11日、本社移転後、オフィス利用に関して社内アンケートを実施したところ、エンゲージメント(愛社精神)の向上が見られたと発表した。
同社は5月10日に本社を「虎ノ門2丁目タワー」(東京都港区)から「東京ワールドゲート 神谷町トラストタワー」(同)へ移転。東京メトロ日比谷線「神谷町」駅直結。使用面積3,800平方メートル。就業人数は423人(23年4月時点)。詳細は過去のニュースを参照。
旧本社では5フロアに分かれていた執務空間を、新本社では1フロアに集約。部署間におけるフロアの隔たりをなくすことで、軽い相談や打り合わせを行ないやすくし、社員間のコラボレーションを促進した。
このレイアウトに対し、社員を対象に実施した、移転後のオフィス利用に関するアンケート調査では、85%の部署が「他部署とのコミュニケーションが増えた」と回答した。
同社では独自に、執務室の座席の一部に「BASE」と呼ばれる部署専用席を設置。その位置がチームメンバーが働く場所を決める基準となる。また、特定の部署に用事がある際も、対象部署の「BASE」に訪れることで解決でき、窓口・情報発信源としても機能する。
これに対して社内アンケート調査では、「自部署の『BASE』位置を拠り所に座席予約する社員」が76%(「そう思う」52%+「ややそう思う」24%)、「『BASE』を活用することで部署内の人と交流しやすいと感じている社員」が70%(「そう思う」35%+「ややそう思う」35%)にのぼり、ABW(自由に選べるワークスタイル)における交流のハブとなっていることが明らかとなった。
同社は、新オフィスを社員にとっての「目的地」にすることで、エンゲージメントを高めるとともに、新たなワークプレイスのあり方を今後も追求してく方針。