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「不動産の社会的インパクト」向上へ、テナントと協働

サービスを活用した不動産インパクト創出の取り組みイメージ

 東京ガス不動産(株)はこのほど、保有・運営する新宿パークタワー(東京都新宿区)で、テナントワーカーと協働し、「不動産の社会的インパクト」を向上させる取り組みを開始した。ITサービスの開発・運営を手掛ける(株)GOYOH(東京都新宿区、代表取締役:伊藤幸彦氏)と共に推進する。

 企業等が不動産に対し中長期の適切なマネジメントを行なうことにより、さまざまな課題解決に取り組む「社会的インパクト」を創出するには、その効果の定量把握や不動産のオーナーに加えテナントワーカー等も含めたステークホルダーとの協働が重要となる。
 そこで、東京ガス不動産は、GOYOHの展開する不動産ESGサービス「EaSyGo」を活用し、新宿パークタワーの「不動産の社会的インパクト」の可視化・解析に、テナントワーカーと共に取り組む。

 東京ガス不動産が持つ新宿パークタワーの運営・運用データやポータルサイトにより入手できるテナントワーカーの行動データ等を、GOYOH独自のアルゴリズムにより、不動産が生み出す社会的・経済的効果に変換し、可視化。そのデータを解析し、より効果を高める不動産の運営・運用方法やテナントワーカーとの協働策の具体化につなげる。

 さらに、ポータルサイトを通じて、テナントワーカーのエンゲージメントを高めるESGにかかるプログラムの提供や意見集約等、東京ガス不動産とテナントワーカーの直接交流・協働することで、不動産の社会的インパクト向上を図る。

 具体的な取り組み例として、環境・防災・省エネ・健康等のESGにかかる情報発信や、キャンペーン定期開催といったESGにかかるプログラムの提供などを検討している。


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