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博多で既存躯体を再利用したオフィスビル/中央日土地

「(仮称)博多駅前三丁目プロジェクト」完成イメージ

 中央日本土地建物(株)は1日、同社が開発を推進するオフィスビル「(仮称)博多駅前三丁目プロジェクト」の概要を明らかにした。

 同施設は、福岡市地下鉄空港線・七隈線「博多」駅徒歩5分、JR「博多」駅徒歩7分に位置。敷地面積1,388平方メートル、延床面積約1万3,037平方メートル、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)地上13階地下2階建て。基準階貸室面積は約781平方メートル。

 従前建物の地下から地上2階の躯体を再利用することで、従来の建て替え工事と比較して解体時52%、新築時37%のCO2を削減する。屋上には太陽光発電設備を導入し、年間約1万500kWhを発電。年間で約4.5tのCO2削減を見込む等、環境負荷低減の取り組みに注力する。また、中3階には中間免震層を設けることで、BCP対策にも配慮する。

 その他、敷地内にはイベント開催が可能な屋根付き広場や、20台分のシェアサイクルポート等を設置し、「博多」駅周辺のにぎわい創出や回遊性向上にも寄与していく。

 着工は2023年9月、竣工は25年6月の予定。

 福岡市が「博多」駅周辺で主導する都市開発プロジェクト「博多コネクティッド」の一つ。まちのにぎわい創出に寄与する建て替えプロジェクトだとして、容積率緩和等のインセンティブ制度「博多コネクティッドボーナス」の認定を取得したことも発表した。


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