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「地域課題解決型空き家活用支援事業」の事業者選定

 東京都は10日、令和5年度「地域課題解決型空き家活用支援事業」について、地域貢献度、実現性、波及性等の観点から審査を行ない、2件を選定し、公表した。

 同事業は、区市町村と連携して、空き家の利活用を通じた地域の活性化や移住・定住の促進など、地域課題を解決するための取り組みを行なう民間事業者等を支援するもの。今回の選定事業者は、(株)エヌキューテンゴ(東京都杉並区)と(株)スピーク(東京都新宿区)の2社。

 (株)エヌキューテンゴは、杉並区と連携して、空き家を活用した多世代が交流できる居場所の運営に取り組む。空き家所有者向けに、「空き家活用すごろく」を作成して、利活用に踏み出すきっかけをつくるほか、対象となる空き家をコモンスペースを併設したファミリー向け賃貸住宅に改修。若い世代が地域コミュニティと関わりを持ちながら住み続けられる住宅として利活用するほか、コモンスペースの運営を通じて交流の場をつくり、地域の活性化に取り組んでいく。

 (株)スピークは、東村山市の関係部署や地域の事業者、団体・個人と継続した連携体制を築いて、空き家の掘り起こしに取り組む。活用対象の空き家は、アトリエや店舗併用の住宅に改修して、小さな個人商店の出店や職住近接の環境を求める層など若い世代を呼び込み、移住・定住の促進につながる利活用を行なっていく。


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