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生成AI活用に向けた実証実験開始/ケイアイS

 ケイアイスター不動産(株)は29日、生成AI活用に向けた実証実験を開始すると発表した。

 同社が、社員を対象とした生成AIの利用実態調査(有効回答数710件)によると、生成AIの認知は約84%と高かったものの、業務に生かす具体的な活用事例が少なかった。また、回答者の99%が生成AIの活用により業務改善や新たな価値創出に期待していたことから、社内ルールの整備と仕組みづくりを目指し、10月より実証実験を行なうことにした。

 社員200人程度を対象にヒアリングを実施。活用方法を洗い出し、次にヒアリングで得た情報を基に、独自システムを構築する。生成AIの活用を形にし、試験的に業務に取り入れていくことで、効果や問題点を確認し、システムの改良や最適化を図っていく。

 「業務効率化」と「人材育成」の2つに分けて活用方法を策定。「業務効率化」では、文章の要約や調査、校正などを生成AIを用いて作業の簡素化を図る。人材育成では、「クレド」(企業全体の従業員が心がける信条や行動指針)を覚え込ませた生成AIとの営業シミュレーションを行なうことで、同社のベテラン営業と同じような営業手法を吸収させ、営業力向上を狙う。

 社内ルールや業務のマニュアル作成に生成AIを活用することで、情報共有をよりスムーズにし、業務の標準化と、属人化防止につなげていく。


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