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都心5区ビル、坪賃料は2万8,000円前後を維持

 三幸エステート(株)は10日、2023年10月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模賃貸オフィスビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は5.14%(前月比0.07ポイント低下)と、前月から小幅に低下。今年竣工した新築ビルや築浅ビルを中心に空室床の成約を進んだ。退去前を含む募集床の割合を示す潜在空室率も7.47%(同0.24ポイント低下)と同様に低下した。

 1坪当たりの募集賃料は2万8,027円(同27円減)とわずかに下落したものの、2万8,000円前後で推移し、横ばい傾向が続いた。募集状況が改善した一部ビルでは賃貸条件を引き上げるケースが見られるが、大口の募集床を抱えるビルを中心に、テナント誘致を目的とした条件見直しやキャンペーンが行なわれている。募集面積は63万6,958坪(同1万6,508坪減)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区5.3%(同増減なし)、札幌市2.3%(同0.2ポイント上昇)、仙台市3.6%(同0.2ポイント上昇)、名古屋市5.1%(同0.3ポイント低下)、大阪市3.0%(同0.4ポイント低下)、福岡市4.3%(同増減なし)だった。


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