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地方再開発に積極参画/フージャースHD

 (株)フージャースホールディングスは16日、2024年9月期第2四半期決算(連結)説明会を開催した。

 当期(23年4月1日~9月30日)は、売上高287億6,200万円(前年同期比43.1%増)、営業利益19億2,400万円(同570.5%増)、経常利益15億600万円(前年同期経常損失2億3,700万円)、当期純利益8億5,800万円(前年同期純損失2億5,600万円)と増収増益。

 不動産開発事業では、マンションおよび戸建住宅211戸の引き渡し等により、売上高128億3,800万円(同107.0%増)、営業利益2億1,100万円(前年同期営業損失6億4,900万円)を計上した。分譲マンションの通期引渡計画戸数は1,118戸、そのうち期末時点の契約戸数は885戸で、進捗率は79.1%と順調に推移している。

 CCRC事業では、シニアマンションの引き渡し戸数が66戸(同97戸減)と減少し、売上高32億6,500万円(同58.0%減)、営業利益2億4,700万円(同75.4%減)と減収減益。シニアマンションの通期引渡計画戸数は242戸で、当期末時点の契約戸数は195戸、進捗率は80.6%。

 不動産投資事業は、自社開発の賃貸マンションを中心に6棟を売却し、売上高88億6,500万円(同216.5%増)、営業利益12億8,400万円(前年同期営業損失2億4,700万円)。不動産関連サービス事業は、マンション管理において「デュオベール博多駅」等の管理受託を開始したほか、ホテル運営も伸長し、売上高37億9,200万円(同13.9%増)、営業利益1億2,200万円(同28.5%増)となった。

 説明会で同社代表取締役社長執行役員の小川栄一氏は、「奈良県『田原本』駅前の再開発の一環で、『デュオヒルズ田原本駅前』の開発を推進しているが、すでに全戸完売するなど好反響を得ている。今後も地方部の再開発案件に積極的に参画したい」等と述べた。シニアマンションの開発・運営に関しては、「事業サイクルの適正化が順調に進んでいる。24年9月期末時点で運営戸数は2,091戸まで拡大する見込みで、業界のリーディング企業にまで成長してきたと自負している」と語った。

 通期業績は売上高900億円、営業利益86億円、経常利益75億円、当期純利益48億円を見込む。


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