不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

新宿・下落合で既存マンションの「解体祭」

解体前の建物に絵を描く参加型アートイベント(イメージ)
再生コンクリートの展示(イメージ)

 日鉄興和不動産(株)は16日、(株)都市テクノ、東京大学生産技術研究所「建築物の総合的保存保全に関する研究グループ」、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所と共同で、旧「落合ホームズ」(東京都新宿区、総戸数114戸)等で「落合ホームズ解体祭~見える、過去と未来~」を2023年12月2・3日に開催すると発表した。

 旧「落合ホームズ」は、1979年に竣工した鉄筋コンクリート造地上10階建ての分譲マンション。同社は、23年12月4日より解体工事に着手し、同マンションを含めたエリア一帯で新たなマンション開発を予定している。工事着手を前に、自然環境に配慮した建築計画および地域住民とのコミュニティ形成が必要だと考え、過去と未来、まちと人を「つなぐ」をテーマに「解体祭」を開催することにした。

 イベントでは、建物に自由に絵を描く参加型アートイベントや、地元店舗によるキッチンカーの出店、廃材が新たなコンクリートとなるまでの「再生工程」に関する展示、「サッカーボウリング」の体験会、図書館の廃棄図書を集めた「古本市」など、さまざまな取り組みを行なう。

 再開発に当たっては、解体時に出たコンクリートガラを新築建物に再利用する予定。現地の既存樹であるモチノキ、イロハモミジを移設し、新築時に植え替えを行なうなど、自然環境の循環にも取り組む。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら