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厚労省推奨基準の換気回数、実施者はわずか13%

 パナソニック ホームズ(株)は21日、「室内の空気環境に関する調査」結果を公表した。全国20~69歳の男女を対象に、11月7~9日に調査を実施し、サンプル数は550名。

 これからの住居に対して重要になると思うことについて質問したところ、「重要になる」「やや重要になる」の合計がもっとも多かったのは「室内空気のきれいさ」(82.3%)であった。次いで「防災対策や防犯対策」(80%)、「手洗いや消毒がしやすいキッチンやトイレなどの水回り設備」(78.8%)となった。

 冬に室内の空気で気になるものについては、1位「湿度が低く、乾燥する」(52.2%)、2位「風邪、インフルエンザ、コロナウイルス等の感染症」(50.9%)、3位「結露による窓回りや床の濡れ」(42.5%)に。
 室内換気の実施有無を聞いたところ、「換気している」との回答は65.5%で、その換気の内容は、「窓を開ける」(78.9%)が多数を占め、2位は「トイレと浴室の換気扇を常時回す」(33.6%)、3位は24時間換気システム」(25.8%)であった。

 厚生労働省では1時間に2回以上の換気を推奨しているが、換気をしている人にその頻度を尋ねた結果、「30分に1回以上」は13.0%にとどまっていることが分かった。換気ができない理由については、「冷たい外気が入り、部屋の温度が下がるから」が63.2%でトップ。2位は「冷たい外気が入ると暖房の電気代がかかるから」(46.7%)、「窓の開け閉めは手間がかかるから」(39.0%)の順となった。


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