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虎ノ門、麻布台開業で通期業績は過去最高へ/森ビル

 森ビル(株)は28日、2024年3月期中間決算(連結)の説明会を開催した。

 当期(23年4月1日~9月30日)は、営業収益1,252億円(前年同期比19.8%減)、営業利益183億円(同53.4%減)、経常利益172億円(同55.9%減)、中間純利益137億円(同47.4%減)。オフィス・住宅ともに高稼働・高単価を維持したものの、下期に住宅分譲を予定していることから、減収減益となった。

 セグメント別の営業収益は、賃貸事業は、23年10月に開業した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(東京都港区)の賃料収入等が寄与し、906億円(同7.9%増)と増収。分譲事業は、引き渡し時期の下期偏重により、79億円(同85.6%減)と大幅な減収となった。施設営業事業は、ホテル・観光需要の回復に伴い、151億円(同36.0%増)と大幅増。海外事業は、複合施設「パークハイアット上海」の業績改善等により、145億円(同7.4%増)となった。

 現在、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の賃貸部分の約9割が契約済み。また、23年11月に開業した「麻布台ヒルズ」(東京都港区)も賃貸部分の約半数が契約済みであるほか、下期販売分の分譲住宅はすべて成約済み。これらが寄与し、通期業績は営業収益3,530億円、営業利益755億円、経常利益650億円といずれも過去最高を更新し、当期純利益は470億円を見込む。


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