不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

女性社長比率、「不動産」が17%とトップ

 (株)帝国データバンクはこのほど、「全国『女性社長』分析調査(2023年)」の結果を公表した。全国約119万社の事業会社のうち女性が社長(代表)を務める企業について分析した。

 女性社長比率は、8.3%(前年比0.1ポイント上昇)と過去最高を記録。小幅な上昇にとどまり依然として1ケタ台が続き、統計として遡ることができる1990年(4.5%)から緩やかに上昇しているものの、低水準にとどまっている。

 女性社長の年齢構成比は、「60~64歳」(13.4%)が最多。次いで「70~74歳」(13.3%)と僅差だった。日本全体で高齢化が進行する中、女性社長でも同様の傾向が見られる。60歳以上の割合は59.7%となり、95年(42.6%)から17.1ポイント上昇し、全体の約6割を占めている。また、後期高齢者に該当する75歳以上の割合は20.6%と、初めて2割を上回った。

 業種別では、「不動産」(17.3%)がトップ。他業種に大きく差をつけて最も高かった。次いで「サービス」(11.2%)や「小売り」(10.9%)といった「BtoC」業態が続き、全体平均を上回った。

 就任経緯は「同族承継」(50.6%)が最も多く、全体の半数を占めた。男性社長の40.2%と比較しても10ポイント以上高く、女性社長における中心的な就任経緯であることが分かった。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら