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三菱地所、渋谷駅直結の大規模再開発を着工

 三菱地所(株)は16日、同社が組合員として参加する「道玄坂二丁目南地区第一種市街地再開発事業」(東京都渋谷区)が、地下解体工事および新築工事を着工したと発表した。

 同事業は、新大宗特定目的会社をはじめとする地元権利者が中心となり進めてきたもの。2012年4月にまちづくり勉強会が、17年9月に再開発準備組合を設立。同社は、20年4月事業協力者として参画。22年11月に特定建築者として地権者とともに事業を推進してきた。同社が渋谷駅周辺の大規模再開発に参画するのは初となる。

 京王井の頭線「渋谷」駅に直結。敷地面積約6,720平方メートル、延床面積約8万7,100平方メートル、鉄骨造(地下・鉄骨鉄筋コンクリート造)のオフィス棟(地上30階地下3階建て)、ホテル棟(地上11階地下2階建て)を建設する。

 オフィス棟は、各フロア貸付面積1,500平方メートル超の高機能オフィスビルを計画しており、1~3階には店舗等も入居する。ホテル棟は、(株)テイクアンドギヴ・ニーズが運営する「TRUNK(HOTEL) DOGENZAKA(仮称)」の出店を予定。客室120~130室に加え、エリア最大級のルーフトッププールをはじめ、ルーフトップレストラン&バー、スパや多彩なジャンルのレストランなど豊富なエンターテインメントを備える予定。ホテルは27年夏開業を予定している。

 防災機能の強化として、帰宅困難者のための一時滞在施設を整備。道玄坂一・二丁目をつなぐ南北のネットワークを形成するべく、隣接する渋谷マークシティとの接続部に、地域の交流拠点となる約850平方メートルの広場や約50mにわたって樹木に囲まれた緑道も整備する。再開発は26年度の竣工を予定。


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