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ヒートショック対策をしている人は35.3%

 パナソニック ホームズ(株)の「くらし研究室」は24日、「室内温度と健康に関する意識調査」結果を発表した。2023年12月14~21日に、全国の20~69歳の男女を対象に調査した。サンプル数は583名。

 ヒートショック対策をしている人は35.3%にとどまった。具体的な対策については、「入浴前に浴室を暖める」(52.4%)がトップ。以下、「浴槽(湯舟)のお湯の温度は41度以下を目安にする」(31.6%)、「浴槽(湯舟)につかる時間は10分までを目安にする」(30.1%)。「対策をしている」回答者のうち、「非居室(洗面脱衣所・トイレ・廊下など)も暖房する」人は、18.9%にとどまり、適切なヒートショック対策ができている人は、回答者全体の6.7%しかいないことが明らかとなった。

 ヒートショック対策をしない理由については、「正しい対策の仕方が分からないから」(39.3%)、「自分には必要ないと感じているから」(30.0%)が多く、適切な対策方法や必要性の認知が低いことがうかがえた。

 また、寒さが気になると感じている部屋や場所の寒さ対策の状況については、居室(リビング・寝室・子供部屋)については半数前後が寒さ対策をしているとの回答であったが、非居室(洗面脱衣所・トイレ・廊下など)では、寒さ対策をしている人は1~2割程度しかおらず、ほとんどの人が寒いと感じながらも、対策をしていないことが分かった。非居室の暖房をしない一番の理由は、「寒いのは仕方がないと思っているから」となり、過去からの生活経験に基づいてでき上がった固定観念があることも明らかに。「暖房器具を置く場所がないから」という理由も多く、限られたスペースでの寒さ対策の難しさがうかがえた。


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