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コマーシャル不動産は上方修正/三菱地所24年3月期3Q

 三菱地所(株)は9日、2024年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。

 当期(23年4月1日~12月31日)は営業収益9,264億4,800万円(前年同期比2.2%増)、営業利益1,468億2,100万円(同26.6%増)、経常利益1,232億8,400万円(同32.6%減)、当期純利益775億4,700万円(同24.6%減)。前期に海外事業での大型キャピタルゲインがあったことの反動による大幅減益となった。

 コマーシャル不動産事業は、オフィスビル賃貸利益が増加したほか、ホテル・商業施設も好調。オフィスビルは丸の内をはじめとしてリーシングも好調で、通期の営業利益予想を100億円上方修正した。第3四半期末時点の空室率は全国全用途ベースで4.06%(前期末比0.33ポイント上昇)、丸の内事務所に限ると2.88%(同0.45ポイント上昇)。期末時点では、それぞれの空室率は3.5%程度、2%台中盤を予想している。

 住宅事業は、前年同期に比べて増収減益。通期計上予定の売上の約97%が契約済みで順調だという。このほか、海外事業、投資マネジメント事業等、前期実績からの剥落による反動減はあったものの、おおむね堅調。設計監理・不動産サービス事業については法人向け仲介事業が好調で増収増益を記録した。

 通期業績については営業収益1兆4,690億円、営業利益2,670億円、経常利益2,320億円、当期純利益1,660億円を見込む。


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