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Z世代の価値観を反映したコミュニティ賃貸

エントランスは地域に向けオープンな空間を確保している
専用庭「ハロースポット」を取り囲むようコの字型に住戸を配置した

 大東建託(株)は16日、千葉県流山市に竣工した賃貸住宅「VISION MyTAG(ビジョン マイタグ)」(総戸数6戸)を報道陣に公開した。

 「VISON MyTAG」は、同社が創業50周年を迎えるにあたり立ち上げたプロジェクトで、学校法人多摩美術大学との産学共同研究により開発した賃貸住宅のプロトタイプ商品。
 SNSなどの普及により、Z世代を中心に個人のライフスタイルや趣味・嗜好などをシェアし、コミュニティを形成することが一般化していることから、多摩美術大学の学生35名のアイディアや「見せてつながる」という価値観を住まいに反映させた。

 今回竣工した賃貸住宅は、つくばエクスプレス「流山おおたかの森」駅徒歩約12分に位置する木造軸組工法2階建て。国産材の活用やZEH仕様とすることで環境にも配慮している。

 憩いの場として入居者同士の交流を創出する吹き抜け状の専用庭「ハロースポット」を取り囲むよう住戸を配置。各住戸の玄関は「my spot(マイスポット)」と呼ぶ大型固定窓を設けた広いスペースとし、入居者の個性を“見せる”場としている。エントランスは、地域とつながる場所となるよう、外に向けオープンな空間を確保した。

 住戸は、長屋形式とメゾネット形式を組み合わせ、6戸すべて異なる間取り(1LDK・2LDK)。専有面積は47.11~77.32平方メートル。一部の住戸にルーフテラスを設けるなど、1人暮らしやカップル、子育てファミリーなどに対応する。賃料は12万7,500~16万5,000円。

 同商品は、2023年5月から販売を開始。2ヵ月弱で、5棟(東京、神奈川、千葉、大阪、滋賀)を販売。今後のコミュニティ形成の動向を検証していくため、販売をストップしている。
 現在、20~30歳代のカップルなど5戸の入居が決定。29日から引き渡し、入居を開始する。

大型FIX窓を採用した広い玄関スペース「my spot」は、入居者の趣味や個性を”見せる”場として活用する(写真は服飾)


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