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JARES、ワークプレイスの在り方探るシンポ

 (公社)日本不動産学会(JARES)は16日、「ワークプレイスとオフィスビルのゆくえ」と題したシンポジウムをオンサイト・オンラインの併用形式で実施した。

 コロナ禍を経て、企業のワークプレイス・オフィスへの考え方が変化していることを受け、世界的な潮流としてのワークプレイスの変化について、有識者や実務者が意見交換。ワーカーの最大のパフォーマンスを引き出すワークプレイスの在り方について探った。

 プログラムは、有識者・実務者による講演と、パネルディスカッションで構成。最初のテーマを「働き方の変化はワークプレイスをどのように変えていくのか」として、ファシリティデザインラボ代表の似内志朗氏、コクヨ(株)ワークスタイルリサーチ&アドバイザーの斎藤敦子氏、(株)イトーキ執行役員の岡田直之氏がそれぞれ講演。コロナ禍によって働き方について経営マターとして追求する企業が増えたことで、生産性の高いワークプレイス・オフィスへの投資が増加する、などといった見方が示された。その後のパネルディスカッションでは、ワーカーの多様な働き方を促すオフィスづくりが、テナント募集や人材戦略にも優位に働くといった声も上がった。

 続いて、「国内外における最新のワークプレイス(オフィス)の在り方」をテーマとして、三菱地所(株)ビル営業部FMコンサルティング室長の竹本 晋氏、建築家の中島雷太氏、東京都市大学准教授の太田 明氏が、実例やデータを交えて講演。その後、パネルディスカッションでオフィスで働くことの意義や、多様な働き方を支えるオフィスの在り方などについての意見交換が行なわれた。


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