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仙台のイノベーションビルが開業/NTTUD

「YUI NOS」内のコワーキングスペース

 NTT都市開発(株)は14日、「アーバンネット仙台中央ビル」(仙台市青葉区)を開業した。同ビルは、仙台市が展開する「せんだい都心再構築プロジェクト」の初弾物件であり、地域活性化への寄与を目指す。

 同ビルは地下鉄「仙台」駅徒歩5分、JR「仙台」駅徒歩9分に立地。敷地面積は3,073.86平方メートル、建物は鉄骨造一部鉄筋コンクリート造の地上19階地下1階建て、免震構造を採用している。延床面積は4万2,132.77平方メートル。

 開業と同時に、コア施設である1~4階のイノベーション施設の名称を「YUI NOS(ゆいのす)」と発表。同施設はコワーキングスペースやカンファレンス、イノベーションスペースといった交流空間を整備しつつ、産官学連携やスタートアップ支援を展開していく。施設運営会社として、全国でコミュニティづくりを手掛ける(株)ATOMica(宮崎県宮崎市、代表取締役Co-CEO:嶋田瑞生氏・南原一輝氏)を起用。起業家や一般企業など、多様なユーザーが同士をつなぎ、イノベーションの活性化を図る。

 3階に設置したシェアオフィスでは、スタートアップ企業や仙台市、宮城県、東北大学らが入居を予定。また、2階には東北で唯一という独立系ベンチャーキャピタルが入居し、スタートアップ支援を展開していく。4階にはNTT東日本が運営する「スマートイノベーションラボ仙台」を開設。ICTを活用した新ビジネスの創出や地域の課題解決に向けた実証実験の場を提供していく。 

 このほか、仙台市独自の建築物緑化認証制度で最高区分となる三ツ星を取得したほか、複数の省エネルギー化認証を取得するなど、高い環境性能を実現している。


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