不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

太陽光とEVを連動したエネルギーマネジメント検証

 東急不動産(株)は18日、再生可能エネルギーを活用した地域共生プロジェクトの拠点として、2022年12月に開業した商業施設「TENOHA東松山」(埼玉県東松山市)において、新たなエネルギーマネジメントシステム構築に向けた実証実験を開始すると発表した。
 同社と(株)リエネ、エクシオグループ(株)、オムロン ソーシアルソリューションズ(株)、東京センチュリー(株)、(株)ユー・シー・エルが共同で実施する。

 太陽光発電システムと電気自動車・V2X機器の連動について検証していく。「東松山」は、23年10月より、建物屋根上に太陽光発電パネルを9.88kW設置して、電力の自家消費を実施。現在は使用電力の約30%を再生可能エネルギーで賄っている。実験では新たにV2Xシステムと電気自動車(日産リーフ)を同施設に設置。電気自動車を蓄電池として扱って建物に給電する仕組みを整える。

 これらと太陽光発電を連動させて充放電を行なうことで、電力需要をピークカットして電気料金の削減効果等を検証していく。これに加えて、停電時における電気自動車からのエネルギー供給など、効率的なエネルギーマネジメントシステムの構築についても検討を進めていく。

 「TENOHA東松山」は東武東上線「東松山」駅徒歩25分。カフェ、コワーキング、イベントスペースで構成しており、延床面積は616.40平方メートル。

今回の実証実験の概念図


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら