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管理組合向け「性能向上工事の進め方に関する手引き」を作成

 (独)住宅金融支援機構が事務局を務める「マンションの価値向上に資する金融支援の実施協議会」は22日、2024年度の取り組みについて公表した。

 同協議会では、22年度から高経年マンションの長寿命化をテーマに検討を開始した。性能維持を目的とする「一般的な大規模修繕工事」と「建て替え等」の間にある、「大規模改修・リノベーション等」の領域は事例が少なく、整理するべき課題があると判断。この領域のうち、耐震改修工事、省エネルギー対策工事、全面的な給排水管等の取替工事等の大規模な性能向上工事を実際に実施した管理組合等にヒアリングを実施した。

 その結果、大規模な性能向上工事と12~15年程度の周期で行なう一般的な大規模修繕工事とでは、管理組合側の検討体制等に違いがあると判明。さまざまな工夫が施されていることが分かった。これらの結果をまとめ、24年夏に『(仮称)性能向上工事の進め方に関する手引き』を公表する予定とした。

 同手引きは、高経年マンションの管理組合が、より快適に・より長く住むための性能向上工事を検討するに当たって参考にしてもらう入門書としてまとめる。工事事例の紹介や性能向上工事の進め方と管理組合の声の他、資金計画・長期修繕計画の紹介や、参考情報等で構成する。


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