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福島・双葉町の再生・交流担うホテルを6月に開業

「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」に整備するビオトープ(写真左)と共用棟「ふたばの本棚」(同右)

 大和ライフネクスト(株)は12日、リトリート型ホテル「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」(福島県双葉町、総客室数98室)を6月に開業すると発表した。

 JR常磐線「双葉」駅からシャトルバスで「産業交流センター前」徒歩5分。東日本大震災・原子力災害伝承館や、4月に開園予定の福島県復興祈念公園に隣接し、地域の再生と交流の拠点としての機能を担う。敷地面積は約2万3,000平方メートル、建物は鉄骨造5階建て、共用棟など一部は木造。延床面積は約7,000平方メートル。ホテル概要については過去のニュースを参照。

 長い時間と丁寧な取り組みが必要とされる地域の自然・文化の再生に向けて、「再生・再会・再訪」という3つをホテルの核に据えた。その具現化の一環として、ビオトープとライブラリーを中心とした空間づくりを進めている。

 ビオトープは、福島大学共生システム理工学類教授の黒沢高秀氏に監修を依頼。双葉町の本来の自然を感じられる場として整備し、地域に自生するサンカクイ、ミソハギ、ヒメガマなどの湿地・草地植物を選定した。また、水生昆虫や水鳥が戻れる場所をつくるため、水辺と植生・土壌環境を一体的に整えた。もともとこの土地にあった土壌の一部を別の場所で保管して整備に当たって再び戻して活用している。

 「ふたばの本棚」と名付けた共用棟に設けたライブラリーは、(有)BACH代表でブックディレクターの幅 允孝氏が監修。震災や復興に関する図書だけでなく、福島の風土や文化・自然・技術・芸術・哲学といった多角的な視点から約2,000冊を蔵書する予定。震災の影響で地元の図書館が利用できなくなったこともあり、同ライブラリーを地域住民にも開放する。

 このほか、ホテルの施設には4ルーム最大約430平方メートルのバンケット&カンファレンスルーム、レストラン、ショップ、フィットネスジム、スパなどを設けた。


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