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パナソニックH、気候変動の住宅への影響を検証

 パナソニック ホームズ(株)と芝浦工業大学は19日、約60年後の気候条件が住宅の温熱環境・空調性能に及ぼす影響に関する共同検証の結果を発表した。

 住宅の断熱・省エネルギー性能向上が進む一方、地球温暖化の影響は深刻化している。さらに、将来気候を分析したところ、約60年後には夏季・冬季ともに気温上昇が見込まれるほか、夏季には湿度も大幅に上昇すると想定された。こうした背景から、気候変動を前提とした検討および技術対応が必要であるという問題意識のもと、共同検証の実施に至った。

 今回の検証では、パナソニック ホームズの住宅試験センター(滋賀県東近江市)のオリジナル全館空調システム「エアロハス」を搭載した実験住宅を建設。各居室および空調機器周辺の温度・湿度、消費電力量などを現在気候と将来気候の各条件下で比較・評価した。空調の設定温度は、夏季は約27度、冬季は約20度。

 検証の結果、将来気候においても「エアロハス」により、室内温度の安定的な維持や湿度の抑制が可能だと分かった。ただし、消費電力量については、夏季においては主に除湿に要する冷房エネルギーが1日当たり約47%(約4.3kWh)増加し、8月の平均消費電力量は現在気候と比較すると約1.5倍になった。また、冬季においては外気温の上昇や除霜運転の減少により、1日当たり約10%(約0.7kWh)減少することが分かった。

 今後は両者それぞれの知見と技術を生かし、快適性と省エネルギー性を両立する持続可能な住まいづくりに貢献していく。


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