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60歳以上の住意識、多拠点居住への関心高まる

 積水化学工業(株)住宅カンパニーの研究機関である(株)住環境研究所は15日、「60歳以上世代の住意識」調査の結果を公表した。60歳以上の既婚男女を対象にインターネットでアンケート実施。調査時期は2月で、有効回答は1,727件。

 高齢期の住まいに対するニーズや価値観を把握することが、今後の住まいづくりや住生活サービスを考える上で重要になっている。こうした背景から、同社は1990年代より高齢期の暮らしや健康、住環境の変化について調査・研究を開始。今回の調査はその一環。

 複数の住まいを行き来する「多拠点の暮らし」については、「関心あり」が34%(前回調査〈2018年〉:12%)と増加していることが分かった。また自宅の一部を開放して近隣の交流の場とする暮らし「住み開き」についても、「関心あり」が26%(同:4%)と増加。新たな住まい方への関心は拡大していることが分かった。

 夫婦に関する価値観としては、「夫婦といえど一人時間がほしい」寄りの意見が60%(同:50%)と増加し、“個”を尊重する“家庭内おひとりさま志向”が高まっていた。また、モノに関する価値観では、「すっきりシンプルに生活したい、不必要なものはどんどん処分」寄りの回答が50%(同:39%)に。00年調査の24%から倍増しており、“断捨離志向”が高まっていることが見て取れた。

 価値観別に新たな住まいへの関心をクロス集計すると、「夫婦といえど一人時間を重視する人」は「多拠点居住」に関心が高く、「すっきりシンプルに生活したい人」は「住み開き」への関心が高い傾向があった。

 同社は、高齢者の住まいについて「住宅性能や広さだけでなく、どのような時間を過ごしたいか、どのような人と関係を築きたいか、という価値観の視点が重要になってくるのでは」と分析している。


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