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不動産業に携わる女性経営者や実務経験者を中心に組織する(一社)不動産女性塾(塾長:北澤商事(株)顧問・北澤艶子氏)は29日、第53回となるセミナーを開催した。
冒頭、北澤氏は「もはや、不動産実務の現場では欠かせないものとなってきた“AI”が本日のテーマ。限られた時間ではあるが、明日からの業務に役立つ情報や知識をできるだけ吸収していってもらいたい」と挨拶した。
セミナーでは、イタンジ(株)代表取締役 社長執行役員 CEOの植松 隆氏が登壇。「AIを味方につけるー不動産の仕事と働き方が変わる、これからの10年」をテーマに、AI活用の現状や業務に取り入れるためのヒントなどを紹介した。
AI活用の現状について、同氏は「AIは単なるITの延長ではなく、ITリテラシーが低くても音声や画像、テキストで感覚的に扱える“右脳を刺激するツール”へと進化している」とし、「従来の“予測AI”から“生成AI”、そして人間が介入せずとも業務が自律的に進む“自律型AI”へとシフトしつつある」と話した。
また、「AIを業務に取り入れることで、今後、管理会社や売買仲介会社の役割が変化する」と言及。AIによる一次対応(情報収集、データ分析、報告書・査定書の作成など)で業務効率化を図り、削減できた時間を判断・責任・関係構築といった“人”の仕事に充てていくことが有効とした。「管理会社は、データから建物の傷みを先読みして修繕の提案を行なうなど、オーナーの資産と入居者の暮らしを支える相談役に。売買仲介会社は、資金計画や将来の住み替え、相続まで、その説明の責任を持ち、人生の大きな決断を根拠をもって支える存在になっていくことが重要」と述べた。
今後については、「AIへ具体的に指示を出し(プロンプト)、成功した流れを“型”として社内で共有・標準化していくことが重要。単なる作業や情報伝達はAIに任せ、人は“意思決定のサポート”“顧客との対話・信頼関係の構築”といった業務に集中すべき」とし、「AIを有効活用していくためには、社長やリーダー自身がまずAIに触れること。少しずつ業務に取り入れてみることが第一歩となる」と締め括った。