(社)不動産証券化協会(ARES)は29日、東海大学校友会館(東京都千代田区)にて第50回理事会を開催。終了後、記者懇談会を開催した。
理事会では、正会員として税理士法人 平成会計社の入会、賛助会員としてアンジェロ・ゴードン・インターナショナルの入会が報告され、12月1日時点での同協会の会員数は正会員96社、賛助会員205社の計301社となった。
また、一般社団法人移行に係る臨時総会開催とそれに付議する議案について審議した。
懇談会の席上、同協会理事長の岩沙弘道氏は、「日本の景気については未だ先行き不透明な状況にありながらも、11月16日には東証REIT指数が1,000を超えるなど回復傾向にある。また、国土交通省が不動産投資市場のグランドデザインを構築する『不動産投資市場戦略会議』を設けるなど、不動産証券化市場の成長にとって重要なコンセンサスがともに得られているのは心強い。さらに、日銀が包括的金融緩和策として、約500億円のJREITを買い入れる決定したことは、投資家に安心と信頼を与えることにもつながり、高く評価している」とコメントした一方で、大都市政策税制をはじめとする施策が難行していることに、強い不安感を示した。
なお、2010年でJREITが誕生して10年になることから、同協会では「投資家に改めてJREITの特性や魅力を再認識してもらえるような情報発信やイベント等に積極的に取り組んでいきたい」などと意欲をみせた。