エヌ・ティティ都市開発(株)は2011年3月期決算を発表した。
当期(10年4月1日~11年3月31日)の連結業績は、営業収益1,456億9,300万円(前期比▲2.4%)、営業利益243億2,400万円(同50.8%増)、経常利益185億5,400万円(同81.6%増)。純利益については、資産除去債務会計基準適用に伴う影響額や東日本大震災による損失を特別損失に計上、93億700万円(同52.2%)となった。
主力の不動産賃貸事業では、今期竣工した「アーバンネット四条烏丸ビル」(京都府京都市)等や、前期竣工の「JAビル」「経団連会館」(いずれも東京都千代田区)等の賃料収入があったものの、既存物件の賃料収入減少や物件売却の影響などにより、営業収益は926億800万円(同▲5.6%)、営業利益292億2,600万円(同▲7.3%)と減収減益に。
なお同社グループが保有するオフィスビルの平均空室率は期末で東京都心5区3.6%、全国ベースで5.7%となった。
分譲事業では、過年度竣工物件を含め計717戸のマンションの引渡しと、戸建分譲「ウェリスコート本藤沢」(神奈川県藤沢市)、宅地分譲「コモンステージ香里ヶ丘」等の引渡しを行なった結果、営業収益417億2,500万円(同0.2%増)、営業利益5億3,300万円(前期:営業損失104億9,800万円)と大幅な増益を実現した。
次期については営業収益1,440億円、営業利益245億円、経常利益187億円、純利益95億円を見込んでいる。