(株)長谷工コーポレーションは12日、2011年3月期決算を発表した。
当期(10年4月1日~11年3月31日)の連結売上高は4,404億2,900万円(前期比4.8%増)、営業利益は233億2,700万円(同36.3%増)、経常利益は191億3,800万円(同35.1%増)、当期純利益は101億3,700万円(同74.4%増)。マンション市況の回復を受け、主力の設計施工関連事業が順調に業績を伸ばしたほか、建設資材の値上がりが想定以下だったため完成工事総利益率が大きく向上したことで、大幅な増益となった。
設計施工関連事業は、完成工事高が2,858億円(同13.2%増)と増加。完成工事総利益率は12.1%(同0.5ポイントアップ)となり、売上高2,771億円(同13.0%増)、営業利益258億円(同25.7%増)と大きく増加した。なお、東日本大震災による竣工・引渡し遅延等の影響はなかった。
不動産事業は、分譲マンション売上計上戸数が6,822戸(同690戸増)となったが、マンション用地の売却減と、たな卸資産評価損約56億円の計上により、売上高586億円(同▲23.5%)、営業損失34億円(前期:営業損失15億円)となった。
なお、次期については、震災の影響による建築資材価格の動向等を加味し、完成工事高が3,435億円、完成工事総利益率9.2%、完成工事総利益315億円にとどまる一方で、震災で着工を見送った物件を含め、上期竣工物件については竣工遅れや利益率の低下はないと予想。連結売上高4,950億円、営業利益230億円、経常利益180億円、当期純利益90億円を見込んでいる。