不動産ニュース / リフォーム

2012/1/31

東京・梅屋敷の長屋を、共用庭のあるタウンハウス等に再生/ブルースタジオ

「U&Me komichi」外観。右から新築の戸建賃貸、リノベーションしたタウンハウス、新築のタウンハウス。手前の庭は緑が生い茂っていく予定
「U&Me komichi」外観。右から新築の戸建賃貸、リノベーションしたタウンハウス、新築のタウンハウス。手前の庭は緑が生い茂っていく予定
「U&Me komichi」の俯瞰図。中心部に飛び石のある中庭、その周囲に通路ともベンチともなるウッドデッキ、さらに外側には建物を配置した
「U&Me komichi」の俯瞰図。中心部に飛び石のある中庭、その周囲に通路ともベンチともなるウッドデッキ、さらに外側には建物を配置した
従前の木造長屋と駐車場
従前の木造長屋と駐車場

 (株)ブルースタジオは30日、このほど竣工したタウンハウス等の区画開発「U&Me komichi(うめこみち)」(東京都大田区、総戸数5戸)を報道陣向けに公開した。

 同プロジェクトは、京急本線「梅屋敷」駅徒歩7分に位置する、築60年の木造長屋と駐車場(敷地面積307.69平方メートル)を、木造2階建てのタウンハウス2棟、戸建賃貸1棟と共用庭などに再生したもの。同社は、企画・設計監理を担当した。

 駐車場部分は共用庭に改装し、それを囲むようにウッドデッキを造作。さらにその周囲に建物を配置した。
 既存の木造長屋は、全2戸のタウンハウスに再生。躯体のみを残し大幅に刷新、無垢材をベースにした内装に仕上げたほか、耐震補強を実施。24時間換気、浴室乾燥機付きユニットバスなど最新設備を採用した。このタウンハウスをはさむように新築のタウンハウス1棟(全2戸)と戸建賃貸を施工。新築物件は、白を基調に屋根や天井などを既存長屋のつくりと合わせることで、建物の連続性を創出した。

 同社専務取締役・クリエイティブディレクターの大島芳彦氏は「既存建物を『おじいさん』とすれば、新築を『ちびっこ』として捉え、江戸時代から暮らすオーナー家族の歴史やまちの風土の連続性を感じる空間に仕上げた。中庭を囲むウッドデッキは通路としてだけでなく、人々が腰かけながら談話などもでき、コミュニティ醸成を期待している」と話した。

 工事期間は2011年6月~12年1月。工費は坪45万円(長屋の改装費のみ)。間取りは1LDK、専有面積は39.74~59.00平方メートル、賃料は10万7,000~15万5,000円(管理費別)。ターゲットはDINKSやファミリー層。

 29日に開催された入居希望者向け内覧会には、30組が来場。そのうち、DINKS世帯2組が新築のタウンハウスを、単身女性がリノベーションのタウンハウスを申し込み済み。そのほかにも7~8組が前向きに検討している状況だという。入居開始は2月1日~。同物件オーナーの茨田禎之氏は、「歴代のオーナーが残した建物、それに対する思いを融合したまち角が完成した。人同士のつながりを大切にしたい、コミュニティを育みたいと考える方に是非入居していただきたい」と語った。

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